2022年02月12日
本の旅
とうとう読み終えてしまう。
この長い本の旅は、あの男の子のひとことから始まった。
「横山光輝さんの、漫画・三国志は、おもしろいですよ。」
既に読了し、更に小説を数回読み込んでいるという彼の姿が、私の目には眩しく映った。

三国志
・・・

話には聞いていた。
とても長い物語だと。
それ故、手を出せずにいたのだ。
千里の道も一歩から・・・と、読み始めた私が、今、最後の巻を手に、読み終えたくない心境だ。
登場人物が多いと聞いていたので、最初のころは ノートに書きだしていたが、
主従関係がコロコロ変わるうえ、出てきたと思ったら、次々に死んでいくので、途中でやめた。
似たような顔の人物が出てきて混乱。
諸葛亮孔明の先を読む力に感嘆!
劉備玄徳と曹操のカリスマ性。
次々に現れる魅力的な登場人物たち。
戦乱の世、故の考え方。
主人公が亡くなっても、淡々と続く物語。
ゆっくり読みながらも、合間合間に映画を観てイメージを膨らませたり、ネットの解説動画を見て 知識を深めた。
私が 三国志を読むことができたのは、間違いなく彼のおかげだ。
先日、甥っ子が ある絵本を教えてくれたので、読んだのだが、
彼の内面と成長が垣間見えて嬉しかった。
世代や時代、性別や国を越えて繋がるもの、世界を広げてくれるものは、意外と日常にあふれているようだ。
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